「死」を始めて考えた日

 

 

私が初めて「死」について考えたのは小学4年生のころだった。

その時のことはよく覚えている。

寝る前にふと、死んだらどうなるんだろう そんなことを考えていた気がする。

私もいずれ死んじゃうのか?と「死」が自分にも確実に訪れることを理解し怖くて号泣してしまったのだ。死にたくないと願っていても絶対に死んでしまう。

悲しさよりも恐怖で泣いていたことをはっきりと覚えている。

怖くて母のもとへ向かうと、母がソーセージのパンを食べようとしていて、その時に、いつか母も死んじゃうんだ。と考え怖さではなく悲しさがこみあげてきて余計に泣いてしまった。

泣いている私に母はソーセージのパンを半分こしてくれた。